ブラジルで承認されている医薬品を調べる方法

医薬品検索
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 ブラジルで承認されている医薬品の添付文書や患者向けのリーフレットを調べる方法について概説します。

 ブラジルにおいて、医薬品の承認審査を規制する行政組織はAgência Nacional de Vigilância Sanitária(Anvisa)になります。

Página inicial

 このAnvisaのウェブサイトの中に医薬品の情報を検索できるページがあるので、そこから検索してみましょう。

Consultas - Agência Nacional de Vigilância Sanitária

 検索画面は上のようになっています。
 利用する可能性がありそうなところだけ日本語を入れております。

 試しに成分名に抗うつ薬のパロキセチン(paroxetine)を検索してみます。
 成分名なので「Princípio Ativo」の欄に入力することになるのですが、背景がグレーアウトしている入力フィールドは、右の虫眼鏡アイコンをクリックすることで別画面が表示されるので、そこに入力します。

 ここでは「paroxetine」と全て入力せず、「parox」まで入力して、検索を意味する青色のアイコンの「Pesquisar」を押下します。

 すると、「CLORIDRATO DE PAROXETINA」(パロキセチン塩酸塩)にマッチする薬剤が表示されました。
 イタリアでも「paroxetine」は「paroxinetina」となっておりましたが、ポルトガルでも同様に語尾が変化していますので、海外のサイトで調べたい成分が検索に引っかからない場合は、成分名の先頭の数語だけを入れて検索すると見つけることができるかもしれません。

 それでは上の「CLORIDRATO DE PAROXETINA」を選択することとします。
 左のチェックボックスのアイコンを押すことで、元の検索画面「CLORIDRATO DE PAROXETINA」が入ります。

 それではこの状態で、画面一番下の青色のボタン「Consultar」を押下します。

 多くの検索結果が表示されました。
 一番上のグラクソスミスクラインが販売している「AROPAX」を押下してみます。

 「AROPAX」に関する情報が表示されます。
 上段の「Acesse aqui」に貼られているリンクから、添付文書や患者向け説明文書にアクセスできます。

 これで一通りの検索を試すことができましたが、おさらいの意味も込め、抗がん剤のオプジーボ(一般名:ニボルマブ:nivolumab)を検索してみます。

 「nivolumab」ではなく「nivolumabe」であることが分かります。
 今回は英名の一般名に比べアルファベットが増えているパターンでしたので、英名一般名で検索しても部分一致で検索にひっかかてくれました。

 それでは、「nivolumabe」を選択し、検索します。

 オプジーボが表示されました。
 商品名は日本での一般名であるオプジーボの英語表記と同じ綴りでしたが、商品名は国によって変わる可能性があるので、個人的には一般名で検索する方が安心できます。
 ではオプジーボを選択します。

 オプジーボの情報が表示されました。

 なお、中段の「Expandir Todas」(すべて展開)を押すと、下段の八ケージの違い毎に有効期限や剤型、製造場所、投与経路、貯蔵方法、処方制限などの情報が表示されます。

 言葉の壁はありますが、検索画面(ユーザーインターフェース)は非常に使いやすい印象でした。

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