VirtualBox上のKali LinuxからTryHackMeへOpenVPNでアクセスできる環境の構築

IT関係
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 VirtualBoxにKali Linuxを入れ、TryHackMeへのOpenVPNを用いた接続が開始できるまでの環境整備を実施したいと思います。

 過去に、同様の流れを以下で説明しておりましたが、新しいパソコン、新しいVirtualBox上で、これらをやり直す感じです。

 ただ、TryHackMeのOpenVPNでのアクセス先として、新たにインドのムンバイが用意されたので、これまで使っていたアメリカ西海岸の接続先ではなく、ムンバイでの接続で設定していきたいと思います。

Kali Linuxのダウンロード ~ VirtualBoxへ追加

 それでは早速、VirtualBoxに追加するKali Linuxをダウンロードします。

Get Kali | Kali Linux
Home of Kali Linux, an Advanced Penetration Testing Linux distribution used for Penetration Testing, Ethical Hacking and network security assessments.

 これですね。

 ダウンロードが完了したら、圧縮されているファイルを展開し、

 「.vbox」の拡張子がついたファイルをダブルクリックすることで、VirtualBoxへの追加が完了します。

 とっても簡単ですね。

 VirtualBoxの見た目が少し変わっているので、慣れるまで少し時間がかかりそうな感じがしますが、とりあえず、Kali Linuxを起動します。

Kali Linuxの初期設定

 では、Kali LinuxをGUI起動してみます。

 以前は最初に、環境設定からVirtualBoxのホストキーの設定を私好みの「Right Control」に変更していたのですが、新しいパソコンの「Right Control」は「Copilotキー」となっており、うまく機能しませんでした。

 そこで、「環境設定」→「入力」から、「Right Control」の代わりに「Right Shift」に設定を変更します。

 それでは環境設定の画面を閉じて、ログイン画面から、ユーザー名、パスワードともに「kali」を入力し、ログインします。

 壁紙が変わり、かっこよいですね。

Kali Linuxの日本語化

 それでは、とりあえず最初に、ターミナルからaptを更新しておきましょう。

sudo apt-get update

 次に、日本語が利用できるようにするためのパッケージをインストールします。

sudo apt-get install -y task-japanese task-japanese-desktop

 次に日本語で表示されるように設定していきます。。

sudo dpkg-reconfigure locales

 すると、以下の画面が表示されます。
 キーボードの上下キーで移動し、「ja_JP.UTF-8 UTF8」のところまでカーソルを持っていき、スペースキーを押下すると、「*」がつきますので、その状態でタブキーを押し、画面下部の「OK」に移動し、スペースキーを押下します。

 デフォルトの言語としても日本語を使いたいので、ここでも「ja_JP.UTF-8」を選択し、タブキーで「OK」に移動した上でスペースキーを押下します。

 これで日本語表示の設定が終了しました。

 次に、キーボード配列を日本の配列に変更します。
 多くの場合、今の状態だと、「\(バックスラッシュ)」や「=」などが正しく入力できないと思いますので、この状態を修正します。

 Kali Linuxのメニューから「Settings」→「Keyboard」を押下します。
 開いた画面で「Layout」タブに移動します。
 その後に、「Use system defaults」のスイッチを左に移動させます。
 そうすると、レイアウトの変更ができるようになるので、「Keyboard Layout」の部分から、下部にある「Add」ボタンを押し、「Japanese」を探して選択し、「OK」ボタンを押します。
 その後で、元々設定されている「English (US)」を下の方にある「Remove」ボタンで削除し、「Close」ボタンで画面を閉じます。

 これで、「\(バックスラッシュ)」や「=」などが正しく入力できるようになります。

 次に、タイムゾーンを変更します。

 Kali Linuxの上部メニューで時刻を表示している部分を右クリックし「Properties」を押下します。


 「Time Settings」の画面が出てくるので、Timezoneの部分に「Tokyo」と入れると、候補として「Asia/Tokyo」が表示されるので、その選択肢を選びます。
 「Close」を押して元の画面に戻ります。

 これで再起動するとメニューやフォルダ名が日本語に変わっています。
 日本語のフォルダ名に変換するか聞いてきますので、お好みの方を選択されたら良いかと思います(個人的にはフォルダ名は英語のままの方がその後が楽だと思います)。

 メニューもこんな感じで部分的に日本語になっています。

 最近老眼の進行が酷いので、ついでにターミナルのフォントサイズを少し大きくしておきます。
 ターミナルのメニューから、「セッション」→「設定」の「外観」の一番上にある「フォント」の「変更」ボタンを押し、

 見やすいフォントサイズに変更しておきましょう。

 ここまででようやく初期設定が完了です。

OpenVPNの設定 

 設定したKali LinuxからTryHackMeへOpenVPNを使って接続を試みます。

 初期の状態では、OpenVPNが起動していていないため、

 Kali Linuxの起動時にOpenVPNも自動起動するように設定し、サービスを起動します。

sudo systemctl enable openvpn
sudo systemctl start openvpn

 OpenVPNが起動し、また再起動しても自動起動するように設定できました。

Google Chromeのインストール

 次に、Kali Linux上のブラウザ(Firefoxなど)からTryHackMeのウェブサイトにアクセスし、ログインします。

 その前に、私は英語が苦手でして、TryHackMeで遊ぶ際にはChromeのウェブ翻訳をよく利用するため、このタイミングでChromeをインストールしておきます。

 ダウンロードされた「google-chrome-stable_current_amd64.deb」はDownloadディレクトリに保存されているので、このファイルを使ってインストールします。

sudo apt install ./Downloads/google-chrome-stable_current_amd64.deb

 無事インストールできました。

 さて、準備は整いました。

 ChromeからTryHackMeにアクセスし、自分のアカウントにログインします。

 右上の自分のアイコンから「Manage Account」を押下します。

 左のメニューから「VM and VPN Settings」を選び、2025年の後半になって新たに追加された「Asia Pacific (Mumbai)」を選択します。

 画面下の方に移動し、「Download Premium Configuration File」を押下します。


 これは私が有料サブスクに登録しているため「Premium」が付いていますが、無料で利用している場合は「Download Regular Configuration File」となっていると思います。

 ちなみに、「Premium」では、「最も近いエントリーポイントから専用のプライベートネットワークを経由してトラフィックをルーティングすることで、遅延とラグを削減し、接続の安定性を向上させ」ているそうです。

 Downloadディレクトリに、TryHackMeのユーザー名とプラン名が付いたovpnファイルがダウンロードされていることを確認し、

 このダウンロードしたファイルを使い、OpenVPNにてTryHackMeに接続を試みます。

sudo openvpn ./Downloads/[ダウンロードしたopvnファイル名].ovpn

 プロンプトが返ってこない状態になれば、恐らく成功です。

 その端末はそのまま残したまま別の端末を開き、

ip addr

 で「tun0」というインターフェイスから、TryHackMeのネットワークにアクセスできていることが確認できると思います。

 ここまで確認できたら、一旦「Ctrl+C」でOpenVPNの接続を切っておきます。

OpenVPNでTryHackMeに接続できない場合、以下のページを参考にすると問題が解消するかもしれません。

 以上で設定が完了しました。

VirtualBox上のKali LinuxからのTryHackMeの利用

 では実際に、VirtualBox上のKali LinuxからOpenVPNを使ってTryHackMeを利用してみましょう。

 執筆時に開催中の「Advent of Cyber​​ 2025」で設置された「#10 XSS – Merry XSSMas」でトライしてみます。

 このルームは以下のような接続環境が求められているので、Target Machineだけ起動し、AttackBoxは起動せず、代わりにVirtualBox上のKali Linuxから操作できるか試してみます。

 Target Machineを起動したところ、IPアドレスは「10.49.139.181」が割り当てられたようです。

 先程は一旦OpenVPNの接続を切っていたので、再度、Kali Linuxの端末からOpenVPN経由でTryHackMeに接続します。

sudo openvpn ./Downloads/[ダウンロードしたopvnファイル名].ovpn

 OpenVPNの接続が成功した場合はコマンドが返ってこないため、その端末は最小化しておき、別の端末を新たに開きます。

 Target Machineとネットワークがつながっているか、Pingを投げてみます。

 問題なく繋がっていることが確認できました。

 ブラウザからも、Target Machineに設置されたウェブサイトにアクセスできます。


 これで、新しいパソコンにインストールしたVirtualBox上のKali Linuxから、TryHackMeを遊べるようになりました。

スナップショットの保存

 Kali LinuxでTryHackMeで遊べるまでの環境が整ったので、ここで一旦スナップショットを残しておきたいと思います。

 Kali Linuxを終了し、VertualBoxに戻ります。

 Kali Linuxを選んでいる状態で、「スナップショット」のタブに移動し、「作成」を押下します。

 スナップショットに分かりやすい名前と、適宜、説明を追加し、「OK」を押下します。

 これでスナップショットが出来ました。

 もし今後動作がおかしくなっても、この時点までは戻ってこれるので安心です。

 今日はここまで…


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